衆院選は自民党の歴史的大勝で幕を閉じた。
だが、今回の結果について、
だが、今回の結果について、
自民党が国民の圧倒的な支持を得たものだ
と安易に評価するわけにはいかない。
と安易に評価するわけにはいかない。
自民・公明両党で300議席を超えた
にもかかわらず、である。
・・・と、私が書いたら「負け惜しみ」と思われる
かもしれませんが、これは安倍自民党の
機関紙みたいな産経新聞の1面の解説で、
五嶋清政治部長が書いたことです。
今回の投票率は、
わずか59.32%と
わずか59.32%と
戦後最低でした。
前回民主党圧勝の選挙より10ポイント、
前々回小泉自民党圧勝の選挙と
比べても7ポイントの下落です。
すなわち、前々回・前回の選挙では、
是非はともかく自民を推す、民主を推すという
明確な民意があったのに対し、
今回は明確な民意の支持がなく、
ただ民主党に対する逆風だけが吹き、
政治不信による棄権が大増し、
投票した人は「維新の会」と「みんなの党」に
流れたというのが実情なのです。
実際、日本テレビの出口調査では
前回民主党に投票した20代・30代の
今回の投票先は
民主・22%、自民17.7%、維新33.6%
という結果だったそうです。
さらに、政党名を記入する
比例区の結果を見てみると、
維新が改選前に比べて35議席、
みんなが10議席増やしているのに、
自民は5議席しか増やしていません。
つまり、今回の選挙で
自民党は全然積極的な支持を
受けてはいないのです。
この「圧勝」は民主党への逆風と
小選挙区制度の粗雑さが
もたらしたものにすぎません。
おそらく、何か一つ間違えば
あっという間に内閣支持率が急降下し、
たちどころに政権運営が
難しくなってしまうことでしょう。
果たして安倍晋三は、
その恐ろしさを
自覚しているでしょうか・・・?